外傷後ストレス障害のフラッシュバックなどの主要な症状は、認知行動療法や薬の服用によってある程度コントロールできます。外傷後ストレス障害に使用される薬としては、抗うつ薬の一種でもあるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)や精神安定剤、交感神経系の働きを抑える薬などが使用されます。
症状は大きく3つに分かれます。
【フラッシュバック症状】
強い不安や恐怖を感じた重大な場面が鮮明によみがえり、今まさに、再び同じ体験が怒っているかのように感じること(患者さんの中には止められないビデオを見ているようだという人もいます)
【回避・麻痺症状】
・出来事の一部を思い出せない
・出来事を思い出すような場所や状況を避ける
・以前ほど物事に関心を持てない
・強い孤独を感じる
・感情が麻痺したように幸せや喜びを感じられない
【興奮状態の持続・または物事への過敏反応】
・眠れない
・イライラする
・必要以上に警戒心が強まる
・ちょっとした物音などにも過敏に反応する
このような症状が1ヶ月以上続くような場合を、外傷後ストレス障害と言います。
外傷後ストレス障害は、生命に関わるような出来事を体験した後、ふとしたきっかけでその光景を何度も繰り返し思い出す、悪夢にうなされる、びくびくと不安・緊張の強い状態が続くなど様々な症状がみられる病気です。
心に傷を受けるような出来事は、毎日の生活の中のあらゆる状況で生じます。しかし、外傷後ストレス障害の原因となる出来事に仕事の失敗や失恋は含まれず、誰であっても強い恐怖や動揺、ショックを感じるのが当然と思われるものに限られます。
パニック障害は、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることによって起こると考えられています。最初の治療は、まず薬によってそのバランスの乱れを調整し、パニック発作をできるだけコントロールすることです。日本では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)というタイプの薬がパニック障害の治療薬として保険適応を取得しています。
パニック発作が起こらなくなったら、それまで避けていた状況や場所に徐々に挑戦する治療を行います。
予期不安の症状が強くなると、発作を恐れて外出できなくなったり、発作が起こったときにすぐに助けを求められないような場所やその場からすぐに逃げ出せない場所を避けるようになり、このような症状を「広場恐怖」と言います。
広場恐怖とは、「広場」を恐がるという意味ではなく、パニック発作を経験した人が“特定の場所や状況”を避けるようになることです。
・ 電車やバス(特に急行など停車間隔の長いもの)
・ 人ごみ
・ 地下道
・ 高速道路、高架橋(車の運転の場合)
・ 美容院、歯科
・ 屋外
広場恐怖の症状には軽いものから、重症のものまで様々な状態があり、重症になると日常生活は大きく障害されるようになります。